第二回 ナナロク社の研究②『これからの友情』

2025年の春からナナロク社で働いています。全社3名の中のひとり、営業・岩永による「ナナロク社の研究」です。会社の本についてもっと知るべくはじめました。

 ナナロク社の研究②『これからの友情』

今回は第2回、2025年9月刊行『これからの友情』についての研究です。

[書誌情報]
書名 これからの友情
著者 丸田洋渡
装画 福田利之
装丁 名久井直子
価格 2,600円(税込2,860円) 
ISBN 978-4-86732-034-1 C0092

 

[仕様] 
上製丸背布張り、512頁(短歌500首収録)
サイズ B6変形(天地123×左右188㎜) 
色 数 表紙 箔2度押し、帯 特1色、本文 1色

 

[用紙] 
帯   アラベールウルトラホワイト
芯 紙 チップボール17号 
表 紙 ワインベリー(ポリエステルサテン) 
見返し ピオトープGAFSマゼランブルー 
本 文 ソリストミルキー

 

[書籍紹介文]
小社主催「あたらしい歌集選考会」で応募総数325作品の中から、歌人・木下龍也が選出した丸田洋渡。『これからの友情』は、新作を含めた数千首の中から500首を収録。ボリュームだけでなく、最初から最後までの流れも魅力に溢れた一冊です。

 

[編集担当(小社代表 村井)の造本解説]
約1年半の制作期間をかけて完成した『これからの友情』は、丸田さんがこれまでに作った数千首から500首を精選し、1ページに1首のみを配した重厚なつくりの一冊です。512頁におよぶ本文は上製丸背で綴じ、ポリエステルサテンの布を張った表紙には、紺色の箔でタイトル、黄色の箔で装画と、2度の箔押しで美しく仕立てました。
 

[岩永の学びと感想]
優美な装画はイラストレーターの福田利之さんによる描き下ろし。蜂や藤の花など、本書収録歌からもモチーフが描かれている。繊細でありながら凛とした佇まいが本の内容と響きあっていて、造本が丸田さんの短歌そのものだと思った。

帯の背の部分に1首入っているのが厚みのある本ならではのあしらいで、個人的に好きなところ。本棚に挿してあるときも静かに話しかけてくる感じがする。

500首を1頁に1首ずつ配した本書は、歌集全体を通してひとつの大きな連作のようになっている。物語を読むように没入し気付けば読み終えていた。本をひらいたとき、表紙のサテン生地のすべすべとした感触が手に心地よい。

 

[本書の販促の記録]
・8月 12冊の仮組冊子(実際の歌集と同様に500頁超の本とした)を作成し、12名の方へ2首評を依頼

 

・9月10日 初版第1刷が完成(2500部)
・9月19日 岩手日報の朝刊1面にサンヤツ出稿
・9月28日 日本現代詩歌文学館で「『これからの友情』刊行記念 講演会と読書会」を開催
・9~10月 青松輝さん、今橋愛さん、梅﨑実奈さん、岡野大嗣さん、木下龍也さん、篠原仮眠さん、瀬戸夏子さん、多賀盛剛さん、花山周子さん、藤原安紀子さん、森慎太郎さん、吉川宏志さんの、計12名の方による「2首選と評」をナナロク社noteで公開
・10月3日 紀伊國屋書店新宿本店で丸田洋渡さんと木下龍也さんのトークイベントを開催
・10月13日 BOOKNERDで丸田洋渡さんとくどうれいんさんのトークイベントを開催
・11月 刊行記念企画として「特製ノート」プレゼントキャンペーンを実施
「あなたのすきな本書の短歌を教えてください」とX(Twitter)で募集し、投稿くださった方から抽選で3名様に「特製ノート」をプレゼントした。特製ノートは、装丁の名久井直子さんのプレゼントで『これからの友情』で使用した金型で箔押しをしたもの。

・11月 『これからの友情』刊行記念講演採録「これまでの私と、これからの短歌」を制作。文学フリマ東京41より無料で配布開始。

 

 

 

著者紹介

岩永咲耶子(いわなが・さやこ)
2000年生まれ。専門書出版社などを経て、
2025年春よりナナロク社で勤務。営業を担当。
映画とうどんが好きです。うどんは手打ちもします。

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