『肌に流れる透明な気持ち』、『満ちる腕』(ともに短歌研究社刊)の伊藤紺さんの第3歌集。
【著者より】
掲載歌は102首。その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。
2023年はわたしにとって、もっとも短歌と向き合う年になりました。
歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、これが、自分の光なんだと気付きました。
この本を書けたこと、一生誇りに思う。
わたしの最高傑作です。
伊藤 紺
【収録歌より7首】
親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて
駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年
この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ
さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ
海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること
その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる
僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う
装丁:脇田あすか
仕様:B6変形 並製 122頁
収録歌:102首