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リミナルスペース 新しい恐怖の美学
リミナルスペース 新しい恐怖の美学

リミナルスペース 新しい恐怖の美学

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¥3,740 (税込)

Alt236 佐野ゆか

フィルムアート社

商品コード:9784845924004

商品詳細

【発売即重版決定!】
新しいインターネット美学、〈リミナルスペース〉のすべて。
その誕生の過程と影響を、膨大なビジュアルとともに体系的に掘り下げる初の書籍、待望の翻訳!

豪華推薦者によるコメントの一部をご紹介
◎大森時生(テレビ東京 プロデューサー、「TXQ FICTION」「恐怖心展」)
「リミナルスペースの魅力に囚われた(僕を含む)少なくない人々にとってあまりにも必携の一冊だ!なんて、面白い本なんだろう。」

◎梨(作家、『かわいそ笑』)
「このまま帰れなくてもいいかもしれない、と思えてしまっているくらいには、危ない書籍だと言えるかもしれません。」

◎Chilla’s Art(ホラーゲームクリエイター)
「リミナルスペースって、普段なら気にも留めない場所なのに、ふとした瞬間に異様に怖く感じるんですよね。人がいない静けさとか、時間が止まったみたいな感覚とか…。」

◎近藤亮太(映画監督、『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』『○○式』)
「「リミナルスペース」に触れることは現代の最先端の恐怖感覚に触れることであり、これは私たちにかけられた新たなる呪いの名前なのだ。」

◎星野太(美学者、『崇高のリミナリティ』)
「リミナルスペースは遍在する。リミナルスペースは──遡行的に──見いだされる。それは「感染する」美学なのである。」

◎谷川嘉浩(哲学者、『スマホ時代の哲学』)
「ありふれた光景を〈裏世界〉に変質させる「リミナルスペース」の想像力は、[…]〈裏世界〉に迷い込む技法と歓喜を教えてくれる。新しい時代に、新しい恐怖を。」

◎廣田龍平(文化人類学・民俗学者、『ネット怪談の民俗学』)
「幅広くリミナルスペースにつながっていく視覚的表象を収集しており、どのページを開いても「あの感覚」が味わえる作りになっている。」

人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、寂れたショッピングモール、無機質な地下鉄の駅……。
こうした日常で目にする光景の中に、不穏さと不気味さ、そして抗いがたい魅力を見出す「リミナルスペース」は、インターネットを中心に爆発的に広がった、2020年代を代表する美学的ミームです。

例えば、社会現象となったウォーキングシミュレーターゲーム『8番出口』は、リミナルスペース的な世界観の代表的な作品と言えるでしょう。
本書で取り上げるのは、映画『シャイニング』のかの有名な長い廊下、インターネット怪談の「バックルーム」、ヴェイパーウェイヴ音楽、ブルータリズム様式の巨大建築、さらにはマグリットの絵画など。時代や分野を縦横無尽に横断しながら、リミナルスペースの美学はそこかしこに息づいています。
リミナルスペースが引き起こすのは、ただの不安な感情ではありません。
人々の記憶と想像力に深く共鳴し、心の奥底にまで響く感覚を呼び覚ますのです。

リミナルスペースの何が怖いのか?
なぜ私たちはリミナルスペースに魅了されるのか?
新しい「不安と恐怖の美学」の誕生の過程とその影響を徹底的に掘り下げる、リミナルスペース“解体新書”。

この一冊を手に取ることで、あなたの周りに潜む「異質な空間」の恐怖と魅力を、新たな視点で再発見することができるでしょう。日常の中に潜む非日常を感じたい方、アートや映画、ゲームに興味がある方にとって、必読の一冊です。

著者紹介

[著]Alt236(アルト236)
YouTubeチャンネル「Alt236」のクリエイター。動画を通じて超常現象の視覚的シンボルを解読し、ホラーの美学への興味を追求している。チャンネル登録者数40万人、再生回数100万超えの動画も多数。主な著書に『Kodex Metallum』(Maxwellと共著、Hoëbeke,)。
https://www.youtube.com/c/ALT236

[訳]佐野ゆか(さの・ゆか)
東京大学文学部南欧語南欧文学専修課程卒業(イタリア語学)。同大学大学院修士課程修了、博士課程在籍中(フランス文学)。訳書に、ピエール・エルメ、カトリーヌ・ロワグ『ピエール・エルメ語る』(早川書房)、ソフィ・カル『限局性激痛』(青木真紀子と共訳、平凡社)がある。

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